緊急事態宣言解除!今後の飲食店の対応は?主要チェーンの対策まとめ

緊急事態宣言が5月14日39県で解除、5月26日に全面解除となりました。しかし、解除後も感染拡大を避けるため大人数のイベントや宴会だけでなく、飲食を伴う少人数の集まりの自粛が続いている状態です。

そんな中、少しでも安心して外食できるよう日本フードサービス協会は新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針に基づく「外食業の事業継続のためのガイドライン」を発表。現在このガイドラインに沿って各飲食店がコロナ対策に関するルールを決めています。 

ここでは主要チェーンの飲食店が行っているコロナ対策についてまとめています。

大手ファミレスのコロナ対策

ボックス席が多く、勉強や打ち合わせなどにも使われ滞在時間が長くなりがちなファミレスはソーシャルディスタンス対策を強化しています。
営業時間も、新型コロナウイルス収束後も在宅勤務が広がり深夜営業のニーズが減少すると見込んでいることから、深夜営業を廃止しています。

すかいらーくグループ(ガスト・バーミヤン・ジョナサンなど)

ガストやバーミヤン、ジョナサンなど展開しているすかいらーくグループはコロナ対策を徹底しています。

また入店時にお客様へアルコール消毒だけでなく、食事中以外はマスク着用協力を要請しています。

現在行っているコロナ対策
  • 従業員の出勤時および営業中にも頻繁な手指手洗いとアルコール除菌を実施(手荒れ防止用ハンドクリームを常備)
  • 従業員のマスクを義務化し、全従業員への配布を完了 
  • 店内空間の除菌・抗菌を行う機器を設置し、今後従業員控室にも設置
  • 客席はパーテーションや間仕切りを活用し、お客様同士の飛沫感染を防止
  • 入口ドアノブ、各種取っ手、手すり、ドリンクバーコーナー、テーブルおよびオーダー端末画面などの頻繁なアルコール除菌作業を実施
  • ふきんは用途ごとに色分けし、毎日煮沸除菌を実施
  • お客様が使用されるトングの定期的な交換・洗浄を実施(ブッフェ業態はお1人ずつ専用)
  • レジ前にビニールシートを設置
  • レジはキャッシュトレーで金銭等の受け渡しを実施
  • 外気を取り入れた換気システムで充分な換気を行うとともに、入口換気も定期的に実施 
  • ご希望のお客様にはナイロン手袋をご用意
  • ブッフェ業態では、ブッフェエリアを区画し、手指のアルコール除菌またはナイロン手袋の着用とマスク着用をお願いするとともに、食材トングはお客様お 1 人に 1 回 1 本ずつ除菌済のトングをご使用いただく

サイゼリヤ

緊急事態宣言解除前に全国の店舗を1日休業しコロナ対策のためレイアウトや設備の変更等を行っていたサイゼリヤ。

しかし、他の飲食店が推奨しているキャッシュレス化は進んでおらず、今も現金しか扱っていない店舗も多いようです。
そのため、接触による感染リスクをさげるため現金の受け渡しはキャッシュトレーで実施中です。

現在行っているコロナ対策
  • 従業員の勤務時の検温などの健康チェック
  • 従業員の正しい手洗いとアルコール消毒の実施
  • 従業員のマスク着用の義務付け
  • お客様の間隔を空ける客席レイアウトに配慮
  • 現金の受け渡しはキャッシュトレーで実施
  • ドリンクバーなど店舗設備と調味料など使用備品類のアルコール消毒の実施
  • 店内の定期的な換気を実施
  • ダスターは用途ごとに使い分け、毎日交換 
  • レジ前にビニールシートを設置

コーヒーチェーン店のコロナ対策

コーヒーチェーンの多くは電源があるためパソコンを持ち込んで作業している人や勉強している人、読書している人、また歓談の場として機能しているため長時間滞在される方が多いです。

そのため各チェーン店では徹底的にコロナ対策をしています。

スターバックス

緊急事態宣言前からスターバックスは店内配置は座席数を減らし、利用客の座席間に一定のゆとりを持たせる工夫を実施していました。緊急事態宣言解除後はより厳しくコロナ対策しています。

店内に入る際はマスク着用や手指の消毒、間隔の確保、入場制限などが呼びかけられています。

現在行っているコロナ対策
  • レジカウンターやドリンク受け渡し口等への飛沫防止ガードの設置
  • 従業員のマスク着用での接客
  • 従業員の勤務時の検温などの健康チェック
  • より頻度の高い手洗いの励行
  • テーブル、ドアノブなど接触が多い箇所について、頻度の高い消毒と衛生管理の徹底
  • お客様の消毒用アルコールの設置
  • 従業員間の距離確保ため、休憩や研修時の客席利用
  • スタッフルームの定期的な開放・換気
  • モバイルアプリの活用など非接触型決済の推奨

ドトール

3月上旬から店内で飲食する人にも、コロナ対策の一環として紙コップやプラスチックのカップでの提供へと変わっていました。

現在行っているコロナ対策
  • 従業員に対し、手洗い・アルコール消毒の徹底、出勤前の検温の徹底、マスクの着用を実施
  • お客様用に各店に手指消毒アルコールを設置
  • 席間の確保・トイレのハンドドライヤーの使用中止・対面カウンターに間仕切りの透明シート設置等を店舗造作に合わせて実施
  • レジでの会計が早く、金銭の受け渡しがない「電子マネー」「クレジットカード」「ドトールバリューカード」などのキャッシュレス決済を推奨

ハンバーガーチェーンのコロナ対策

手づかみで食べることが多いハンバーガー店は、感染のリスクを避けるためお店も店頭には手専用のアルコール消毒の完備、そして手洗い所には除菌の石鹸がおかれるようになりました。

マクドナルド

緊急事態宣言解除後でも自治体により営業時間短縮要請が出ている期間は、要請対象時間は「店内客席ご利用中止」を継続しています。

ケンタッキー

毎月28日の「にわとりの日」に販売しているお得なセットは大変人気のため、5月からはコロナ対策として販売休止としています。

現在行っているコロナ対策
  • 従業員の健康チェック
  • 従業員の手洗い・消毒の徹底、マスク着用の徹底
  • 「3密」を避ける対応
  • 衛生管理の徹底
  • 各種イベントの中止

ロッテリア

早くから店員のマスク着用を許可していたロッテリア。3月からはデリバリーのキャンペーンやお持ち帰り用のお得なセットが販売されていました。

現在行っているコロナ対策
  • 従業員の健康チェックと手洗い・消毒の徹底
  • 従業員のマスク着用
  • 店頭にてアルコールの設置
  • 客席の間隔をあける工夫
  • 客席の定期換気
  • 飛沫防止シートの設置

牛丼・餃子チェーンのコロナ対策

牛丼のチェーン店の座席は基本的にカウンターなので比較的感染のリスクは低いですが、隣とのテーブルにはパーテーションをつけたり座席を少なくしたりとどこも対策しています。

吉野家

緊急事態宣言中もオープンしていた吉野屋は、椅子の間隔をあけたり、お店の窓を開放したりなどコロナ対策をとっていました。

また店内で食事をしたがらない人が多いためお持ち帰りは安くしたりUberEatsの配送量を無料にしたりテイクアウトやデリバリーの利用をうながすキャンペーンもおこなっていました。

現在行っているコロナ対策
  • 店舗社員、アルバイト従業員の健康チェックの徹底
  • 手洗いと手指の消毒の徹底
  • 店舗従業員のマスク着用の義務化
  • 身体的距離の確保 ・店内でお待ちいただくお客様の人数制限
  • 店内の換気 ・可能な限り、店舗の窓を開けて換気 
  • テーブル席の横並びでのご案内

松屋フーズ

松屋フーズは公式にコロナ対策に関しての発表はしていませんが、各店舗では他店同様のコロナ対策がとられています。

現在行っているコロナ対策
  • お客様には「食券購入後」と「退店時」の2回アルコール消毒のお願い
  • 横のテーブルにパーテーションをつける(店舗やお店にもよる)
  • 食事中の会話はできる限り控えるようお願い
  • お持ち帰りを利用する際は、間隔を保つようお願い
  • 換気のため、店頭入り口を開放する場合あり

すき家

すき家は緊急事態宣言発令後は、繁華街など人口密集地に位置する東京都や大阪府の122店舗でカウンター席を半分に減席したり、来店客同士の距離を確保し、密度の高い空間をなくす取り組みを始めていました。

現在行っているコロナ対策
  • 健康管理の徹底
  • 手洗い・消毒の徹底
  • マスク着用の義務化
  • 店内および厨房の消毒実施
  • レジ前の感染防止のシート設置
  • 相席のお声がけの自粛
  • お客様には短時間でのお食事のお願い

餃子の王将

王将は予約サイトからテイクアウトの注文を受け付けており、UberEatsでのデリバリーにも対応してます。

また臨時休校による子どもへの食事サポートとしてテイクアウトのお弁当が格安で販売されていました。

現在行っているコロナ対策
  • 従業員の出勤時に体温等の体調チェックを行い、問題がある場合は自宅待機を指示
  • 従業員に対しマスクの着用を推奨(接客にかかわる従業員には義務化)
  • 従業員に対し手洗いとアルコール消毒の徹底
  • 厨房機器、調理器具を定期的にアルコール消毒実施
  • 店内及び店舗入り口の取っ手等を定期的にアルコール消毒実施
  • 店舗の玄関付近にアルコール消毒液を設置し、お客様に入店時の除菌に協力を要請

回転寿司チェーンのコロナ対策

回転寿司はお寿司が色々な人の前を通ったり、手づかみで食べたりなど感染拡大のリスクが高いため、各チェーン店では色々な対策がとられています。

くら寿司

1月中旬頃から従業員の体温チェックをスタートするなど早くからコロナ対策をしてきたくら寿司。

緊急事態宣言が発令されてからは外出自粛や営業時間の短縮で店内飲食が減る一方、駐車場での手渡しができるテイクアウトのサービスを開始していました。

くら寿司は回転レーンに流れているお寿司は全てカバーがついているので安心感があると言う声が多いです。

現在行っているコロナ対策
  • テーブル間に抗菌ビニールシートの設置
  • レジ前に抗菌ビニールシートの設置
  • 隔席でのご案内
  • レジ前に並ぶ際の目安を設置
  • 店内設備、器具(寿司キャップ等)の消毒の強化
  • テーブル入れ替わり時のアルコール消毒
  • スマホで注文
  • 店舗社員、クルーの健康チェックや手洗い並びにうがいの徹底
  • 従業員のマスク着用ルールの変更・強化
  • アルコール消毒液の設置

スシロー

スシローも他店と同様コロナ対策はしっかりとしているのですが、お寿司に蓋もせず回転レーンを使っていることから「コロナ対策があまりよくない」と言われています。

現在行っているコロナ対策
  • 徹底した手洗い(第三者により確認あり)
  • 従業員の体調管理
  • 定期的な消毒
  • 出入り口にアルコール消毒液設置
  • レジカバー設置
  • 間隔を配慮したお席へのご案内
  • 消毒の徹底

かっぱ寿司

3月上旬より回転レーンでの商品提供を中止していたかっぱ寿司。またカウンター席は通常の半分の席しか用意せずソーシャルディスタンスが保てて好評だったようです。

現在行っているコロナ対策
  • 全従業員のマスク着用の徹底
  • 全従業員が最低1時間に一回以上の手洗い、または消毒
  • 全店舗アルコール消毒液の設置
  • テーブル片付け時にアルコールでの消毒作業
  • 飛沫感染予防のためできるだけ離してご案内

まとめ

緊急事態宣言が解除され外食需要の回復が期待したいところですが、感染の警戒心があるためか先に解除された39県ではそこまで目立って外出が増えているというわけではありません。

しかし、このようにお店や従業員、またお客様に対しても徹底したコロナ対策を行っているお店だと安心して店内で食事できるのではと感じました。

Sugomo

Sugomo

Withコロナのライフスタイルマガジン「SUGOMO (スゴモ)」の中の人。お問い合わせ・ご相談は今の所Twitterからが早いと思います。

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